路地まちアートランブル2023

2023年10月28日～11月5日

足利市の古民家や空き店舗などを会場として「路地まちアートランブル」が開催されました。

私にあたえられた会場は旧今井医院。その庭園と待合室、診察室の３会場を使ったインスタレーションを発表しました。

今回のテーマは原発事故の被災地福島県双葉町。

この地に暮らしていた３人の方へのインタビューを中心に取材し、作品化していきました。

庭園に設置した作品は、双葉町で解体された江井家の廃材を柱に使い、渡良瀬遊水地のヨシを屋根や壁に用いて小屋をつくりました。

この作品の着想は、旧谷中村で暮らしていた人々が強制破壊後に「仮小屋」をつくり、そこに暮らし続けることによって、谷中村の廃村と遊水地化する政府の方針に抵抗し続けたという史実をヒントにしています。

福島県の双葉町の家屋の材料を用いて、谷中村の人々の当時の営みを再現する行為によって、現代の強制破壊とその抵抗を表現しようとしました。